どんなに素晴らしい建物を建てられる工務店や住宅会社であっても、実際に住宅を建てたい方にアピールできなければ意味がありません。このページでは集客アップにつながるための戦略を紹介します。
たとえば、「地域密着型で地元に根付いて、数十年以上経営を続けてきた」、「木材をはじめ使用する素材にこだわりがある」など、建築のプロフェッショナルとしての自信を持っている工務店は数多くあるでしょう。しかし自信があるだけで、集客に繋がるわけではありません。また自社を大まかにアピールすれば受注につながると思い込み、雑誌広告や折り込みチラシなどを行っても思うような成果が得られないケースもあるでしょう。
それはマイホームが欲しいと思っているユーザーに対し、お金を出してでも買いたくなる理由が明確ではないからです。
競合している工務店の中から、自社の工務店を選んでもらわなければなりません。競合他社と差別化できる、自社だけの強みをアピールするのが大切になってきます。そのためには、ユーザーが工務店を探す際にどんな情報をチェックし、どんな行動を取っているのか理解するのが重要なのです。
代表的なオンライン集客のひとつが、SUUMOやHOMESなどのポータルサイトに掲載する方法です。ポータルサイトに掲載するメリットは、検索する際に上位表示がされやすいため検索しやすいこと。自社でホームページを制作しても、大手などが上位表示されれば、なかなか検索されにくいため、ポータルサイトで自社をアピールできるのは集客アップにつながるでしょう。また、ほかの工務店や住宅会社と同じように掲載されるので平等な視点で選択されるのもメリットの一つです。
ただ掲載するための広告費がかかってしまうのはデメリットと言えます。競合他社よりも優位になるためには、費用をかけてアピールするしかありません。費用の形態は広告枠の単位で決まる「重量課金制」と、問い合わせの件数で決まる「反響課金制」があるので、コストの兼ね合いを見ながら検討しましょう。
リスティング広告とはユーザーが検索したキーワードに連動して、検索結果に掲載される広告のことです。リスティングは広告表示するだけで課金されるのではなく、クリックしてはじめて費用が発生する仕組みになっています。そのため、固定の費用がほとんどかからず、少額から始められるのが魅力的な宣伝方法でしょう。出稿自体もすぐできるのもメリットです。
ただ費用対効果が低いという面もあり、またピンポイントにユーザーが検索するキーワードが思いつかないケースもあるので、そうなればプロに任せる必要があります。リスティングの単価は徐々に高くなる傾向にあるので、継続的に広告費用が掛かるのはデメリットと言えるでしょう。
新聞折り込みやポスティングで、チラシを配る方法があります。チラシを建築できる地域に限定して配布するため、対応エリアの利用者にのみアプローチ可能。新聞折り込みは、建て替えや二世帯住宅などを検討している40代・50代、ポスティングはマイホーム建築に興味がある20代が基本的なターゲットとなります。
ただし、チラシは見てもらわなければ意味がないため、パッと目立つデザインや特徴的な文章、インパクトのあるキャッチコピーが大切。またポスティングへの反応は1%未満とも言われており、費用対効果は低いでしょう。配布するためのマンパワーや費用もかかるため、注意が必要です。
実際に自社で建てた家を見せる完成見学会は、自社で建てた住宅の雰囲気や特徴などをアピールできる大切な機会です。完成見学会に参加する方々は、マイホームを近々建てようと考えているのがほとんどなので、よりスムーズに契約につながるでしょう。
ただ参加者が描いているイメージとは異なった場合や接客態度が悪いと判断された場合は、ユーザーの心が離れてしまうもの。一度離れた心は、どんなに頑張っても取り戻すのは難しいため、完成見学会は、集客するうえで重要なポイントなのです。
どんなに経験豊富で、素材にこだわった機能性・デザイン性の高い建築を行う工務店や住宅会社であっても、自社の強みをアピールできなければ集客にはつながりません。少しでも多くの方々に自社を知ってもらい、選ばれる工務店や住宅会社になることが大切です。
選ばれる工務店になるために、競合他社との差別化を図り、ポータルサイトやSNS、リスティング広告などを活用する方法が有効でしょう。またチラシや完成見学会なども、集客につながる方法と言えます。ただ、それらの方法は戦略的に行わなければ、費用だけがかかってしまい思うような効果が得られないことも。
費用対効果を上げ、より集客につながるアピールするためにはプロからコンサルティングをしてもらうのが一番でしょう。工務店や住宅会社のコンサルティングに力を入れている会社も数多くあるので、信頼できる会社を探し、どのような戦略がベストなのか相談してみてください。
各社の得意領域を見定める
「正しい選択」とは?
工務店コンサルタント25社を徹底分析!自社に合ったコンサル会社を見つける方法を教えます。
各企業によって得意領域は異なり、セミナーや事例を参考にしても、特色があります。「小規模工務店から大手のビルダーまで対応しています」という企業もたくさん存在するけど、工務店は企業規模によって課題が偏ってくる業界でもあります。年間棟数を5棟増やしたい工務店と、100棟を超えたので150棟を目指す地域ビルダーでは対策もまったく異なってきます。
企業規模を掲載している会社は、的確なコンサル戦略を立てているからこそ、各社の公式HPで決まった規模のアピールができると考えられます。こうした理由により、Google検索で「工務店コンサルタント」と検索し、検索結果に表示された会社のうち、公式サイトで「企業規模の記載」が確認できた3社をピックアップして紹介しています(※2021年8月1日時点)。